三角関数の公式は自分で導き出せるようにしよう その2

こんにちは。

だいすけです。

 

 

 

今回も前回に引き続き

三角関数の公式

導き出していきます。

 

 

まず、前回のおさらいです。

 

f:id:daisukeK1002:20190507231004j:image

 

前回は、

これらの公式の

上から2つを導き出しました。

 

前回の記事にもあるように、

公式を導き出せるようになることで、

公式を暗記する必要が無くなったり、

計算力が身に着いたり、

三角関数の考え方が身に付いたりなど、

 

さまざまなメリットがあります。

 

ぜひ、

今回の公式も

導き出せるようになりましょう。

 

 

では、今回は、

sin² (α / 2) = (1− cos α) / 2 

cos² (α / 2) = (1+ cos α) / 2 

を導き出していきます。

 

 

f:id:daisukeK1002:20190507234823j:image

 

 

まず、

sin² (α / 2) = (1− cos α) / 2

を導き出すためには、

 

前回導き出した

cos 2θ = cos² θ − sin² θ 

を使います。

 

 

 

ここで、

三角関数の相互関係

sin² θ + cos² θ = 1 より、

cos² θ = 1− sin² θ なので、

 

 

cos 2θ

= cos² θ − sin² θ

= (1− sin² θ) − sin² θ

= 1 − 2 sin² θ

です。

 

よって、

cos 2θ = 1 − 2 sin² θ

です。

 

 

これをさらに変形して、

2 sin² θ = 1 − cos 2θ

として、

 

両辺を2で割ると、

sin² θ = (1 − cos 2θ) / 2

となります。

 

ここに θ = α / 2 を代入する

sin² (α / 2) = (1− cos α) / 2 

となりましたね!

 

f:id:daisukeK1002:20190507234839j:image

 

もうひとつの公式

cos² (α / 2) = (1+ cos α) / 2 

も同じようにして

導き出すことができます!

 

 

まず、

前回導き出した公式

cos 2θ = cos² θ − sin² θ 

と、

 

三角関数の相互関係

sin² θ + cos² θ = 1 より、

sin² θ = 1− cos² θ なので、

 

cos 2θ

= cos² θ − sin² θ

= cos² θ − (1 − cos² θ)

= 2 cos² θ − 1

です。

 

よって、

cos 2θ = 2 cos²θ − 1

です。

 

これをさらに変形して、

2 cos² θ = 1 + cos 2θ

として、

 

両辺を2で割ると、

cos² θ = (1 + cos 2θ) / 2

となります。

 

ここに θ = α / 2 を代入する

cos² (α / 2) = (1+ cos α) / 2 

となりましたね!

 

f:id:daisukeK1002:20190507234855j:image

 

今回導き出した2つの公式は、

半角の公式と呼ばれています。

 

繰り返しになりますが、

三角関数の公式は、

覚えるよりも導き出せるように

なることが大切です。

 

 

今回の説明を見て、

必ず自力で公式を

導き出せるようになりましょう。

 

 

次回も引き続き

残りの公式を導き出します!

 

 

それではまた!