三角関数の公式は自分で導き出せるようにしよう その3
こんにちは。
だいすけです。
今回も、前回、前々回に引き続き
三角関数の公式を導き出します。
まずは、前回までのおさらいです。
前回まで、
上から1番目から4番目までの公式を
導き出しました。
前回の記事にもあるように、
公式を導き出せるようになることで、
公式を暗記する必要が無くなったり、
計算力が身に着いたり、
三角関数の考え方が身に付いたりなど、
さまざまなメリットがあります。
ぜひ、
今回の公式も
導き出せるようになりましょう。
今回は残りの4つを導き出します。
まず、下から4番目の公式
sin α cos β
= 1/2 { sin (α + β) + sin (α − β) }
です。
この導出には、sinの加法定理
sin (α + β) = sin α cos β + cos α sin β
sin (α − β) = sin α cos β − cos α sin β
を使います。
これらの両辺を足し合わせると...
この式の両辺を2で割って
左右を入れ替えると、
sin α cos β
= 1/2 { sin (α + β) + sin (α − β) }
が導かれます。
cos α sin β
= 1/2 { sin (α + β) − sin (α − β) }
もほとんど同じ方法で
導き出せるので、
考えてみてください!
次に、下から2番目の公式
cos α cos β
= 1/2 { cos (α + β) + cos (α − β) }
を導き出します。
この導出には、cosの加法定理
cos (α + β) = cos α cos β − sin α sin β
cos (α − β) = cos α cos β + sin α sin β
を使います。
これらの両辺を足し合わせると...
この式の両辺を2で割って
左右を入れ替えると、
cos α cos β
= 1/2 { cos (α + β) + cos (α − β) }
が導かれます。
sin α sin β
= −1/2 { cos (α + β) − cos (α − β) }
もほとんど同じ方法で
導き出せるので、
考えてみてください!
今回導き出した4つの公式は、
三角関数を積の形から和の形に
変形できるので、
積和公式と呼ばれています。
いかがでしたか?
3回にわたって三角関数の公式を
導き出してきました。
三角関数の公式は
様々な種類があり、
すべて暗記するのは難しいです。
そのため、
丸暗記をするのではなく、
導き出し方まで含めて
理解することが大切です。
今回までの
公式の導出方法を
しっかりとマスターして、
公式を使いこなせるように
しましょう!
それではまた!