微分の意味
こんにちは。
だいすけです。
今回は、
理系受験生なら
絶対に理解しておくべき
微分の意味を解説します。
まずは、微分の “定義” を見てみましょう。
微分の定義
ブラウザのバックボタンを
押すのはもう少し待ってください。笑
何がなんだかさっぱりだと思います。
順番にそれぞれの
文字や記号の意味を
解説していきます。
まず、分数の部分に注目しましょう。
分母 “ h ”、
分子 “ f(a+h) − f(a) ” の意味を
それぞれ見ていきます。
分母 “ h ” はズバリ、
“ xの増加量 ” です。
これは図で表すと、以下のようになります。
この図でいうところの、
点Pと点Aのx座標の差が
分母 “ h ” です!
次に、分子 “ f(a+h) − f(a) ” は、
“ yの増加量 ” です!
これも図で表すと、以下のようになります。
この図の点Pと点Aのy座標の差が
分子 “ f(a+h) − f(a) ” です!
では、この分数は
何を表しているのでしょう??
それは、直線APの傾きです!
中学校のとき、
直線の傾きは変化の割合
つまり “ (yの増加量) / (xの増加量) ” で
表せるということを習ったと思います。
まさに、
この分数は、直線APの傾き
になっているんですね!
では、横の “ lim ” と
その下の “ h→0 ” というのは
どういう意味なのでしょうか。
実は、これは極限という
数学的な操作を表すもので、
“ hを限りなく0に近づける ”
という操作を表しています。
つまり、
右側の分数の中の
“ h ” の値を
限りなく0に近づけてくださいね
という意味なんです。
ここで、
hを限りなく0に近づけるとき、
ぴったり0にはならない
ということには注意してください。
0.1 → 0.01 → 0.001 → ...
のように、
どんどん0に近くけれど、
0にはならないように近づけます。
では、
この操作を先ほどの図で表すと
どうなるでしょうか。
hを0に近づけるということは、
xの増加量を0に近づける
ということと同じです。
つまり、
点Pを点Aに向けて
どんどん近づける
ということなのです。
これを図に表してみましょう。
特に、
直線APに注目しながら見てください。
↓
点PをAに向かって近づけます
↓
↓
さらに近づけます
↓
いかがですか?
下に行くにつれて、
点Pはどんどん点Aに近づいています。
そして、最後の図では、
点Pと点Aはほぼ同じ位置にあります。
では、
直線APはどう変化したでしょうか。
最初は曲線と2点で交わっていたのが、
最後の図だと、
ほとんど曲線に1点で
接しているように見えます。
つまり、直線APの傾きは、
hを0に近づけると、
点Aにおける接線の傾きに
近づいていくのです。
つまり、微分の定義の式は、
点Aにおける
接線の傾きを表しているのです!
微分が接線の傾きを表している、
ということは知っていても、
なぜ微分で接線の傾きを表せるのか
ということまでは
知らない人も多いと思います。
この解説を見て、
ぜひ微分の定義の意味を
理解してくださいね!
それではまた!